手術による治療法

1. 切除法

タトゥー・刺青が入っている部分の皮膚を切り取り、皮膚を縫い合わせます。皮膚の切り方としては、紡錘形(真ん中が広く、両端がしだいに細くなる形)が一般的ですが、タトゥー・刺青の状態に合わせてジグザグに切除したり、数回に分けて手術をする場合もあります。

気をつけたいポイント
 皮膚を切除するため、部位によっては術後につっぱり感が残ることがあります。縫い合わせた傷口は、常に引っ張られる状態になるため、傷口に刺激が加わり傷跡がケロイド状になるケースがあるようです。

2. 削皮術(アブレーション)

タトゥー・刺青が入っている皮膚を専用の機械を使って削っていきます。皮膚を削った部分はすり傷となるため、その傷を治すためマクロファージ(異物を捕食して消化していく細胞)が集まり、薄くなった墨を分解、除去していきます。

気をつけたいポイント
 皮膚を深く削ると皮膚が治癒するのに時間がかかり、ケロイド状になってしまうことがあるため、深い組織に入っているタトゥー・刺青には対応が難しいと言われています。

3. 植皮(皮膚移植)術

タトゥー・刺青が入った部分の皮膚を切り取り、タトゥー・刺青の入っていない部分から切り取った自分の皮膚を植皮(移植)します。

気をつけたいポイント
 タトゥー・刺青のある部位と移植に使った部分の2カ所に傷ができてしまいます。除去する部位や範囲にもよりますが、ダウンタイムは早い場合で2、3日、長い場合は1カ月かかることもあるようです。

タトゥー・刺青除去Q&A